紹介:詩人秋野さち子(従叔母)の詩

金子みすゞと同世代の西城八十門下の詩人の詩を紹介

2021-02-10から1日間の記事一覧

20210210詩集(夕茜の空に)より

黄梅 葉にさきがける花びらは 痛みというものを知らないだろうと 思わせる あどけない黄色 この冷たさ中に開く 小さい小さい花のりりしさは 黄梅の名に恥じないものと思った時 たわんだ細い枝に整列した花達が ブルンとゆれて 私は梅ではありません 六弁の梅…