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季語「春泥」って分かる?

今降ってはいないが曇天で路面は濡れている。
先日、本棚からヒョッコリ出てきた叔父(母の弟)が残した青いインクのガリ版刷りの「油谷俳壇」(平成4年3月第379号)1冊。
季題は「春泥」。その号は叔父藤永錦風選。「三光」、「五客」、「十哲」の18句が選んである。
なぜ古い「油谷俳壇」誌を持ち出したかというと、朝の濡れた路面を見て季語「春泥」を思い出したから!
至る所の小道も舗装されてドロンコ道がない今「春泥」は生活実感がないだろう。
@天 ふるさとの山家の道や春の泥  古谷
梶月
@地 晴れ着きて春泥の道ゆきなずむ 黒瀬静江
@人 春泥を避けバスを避け畔をゆく 冨田佳津美
今も伝統ある「油谷俳壇」は健在に違いない!
懐かしい油谷文化ではある。

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懐かし、ガリバン刷りの「油谷俳壇」誌