ポバティアート三昧の日々
狭い家の中で、トイレや風呂に行くのに自力で歩けるのに、杖や工作で手直しした軽量歩行器を使うことが多いと前に書いた。
取り置きのカマボコ板や、釘ネジなど古い小部品入れ缶を探し、100円ショップやDIYショップに行き、他目的の部品を使って必要な道具を作るのが好きだ。
今、カートに乗って不自由な右手でビニール傘を差せないから、レンタルのカートを傷つけない傘さし治具が要るので家の中で工作している。
一方、オカリナ楽譜を探していた老婦人のためにネットで探してあげたのが切っ掛けで、楽譜のことを思い出し、長年「ピアノを忘れたカミさん」をケシカケ、これも何十年も鳴っていない、玄関先の帽子置き場になっている電子ピアノのカバーを外して、黄色に変色した「エリーゼのために」の楽譜が復古した。
以来、毎日暇があると忘れ去ったエリーゼを練習し始めている。
彼女には他に頼まれると古着端布草履を編む趣味もあるので、この頃、家の中は木屑や布切れが散らかり、電子ピアノ音がするポバティアート三昧の日々である。
振り込み詐欺まがいの介護保険を脱退したい
介護保険は介護を必要とする国民が等しく恩恵を受けるべく、全国民が参加する保険としてように設立されたと理解している。
保険料率は年金の収入に応じてランク分けされて、年金が年金額に応じて負担が増えることも理解している。
介護保険の利用は国民が平等に利用できるように、介護の必要度に応じて公的判断によってランク分けしていると理解している。
ところが、保険でもあるのに保険金支払いの段になって、介護保険利用サービスの利用料額を、後付け条件を付けて3倍徴収するというやり方は、振り込み詐欺に等しい保険金詐欺だと思う。
例えば、自分は要介護2級の電動カートをレンタルしている。
通常のレンタル料は2000円/月であるが、先年利用料が後付けで年金でランク分けされ普通利用料の3倍すなわち6000円/月に暴騰した。
高い保険料を負担しながら、使う段になって平等でないのは振り込み詐欺に等しい。
電動カートレンタルはまだしも、これが先々デイケアサービス利用にも日々3倍の最低でも4000円、介護施設利用にも3倍の最低でも数十万円の利用料になるとは介護サービスは「受けられない」ことと同義である。
したがって、私は介護保険を脱退したい!
同じ境遇の仲間と連携して介護保険加入の任意性を強く訴えたい!
時代遅れ
僕たちの時代はオーデオエレクトロニクスの分野でも急速な変化を見てきた。
雑音とフェージングだらけの終戦勅語ラジオ放送を旧朝鮮京城府で分からないまま聞き、敗戦難民になって引き揚げて来た内地の山口県長門の油谷で親父が正明市で部品を集めて作った真空管電蓄でNHK小川芳雄英語会話やアルゼンチンタンゴ聞いた小学6年生時代、なけなしの小遣いで作った3球真空管アンプでメニューインのチャイコフスキーバイオリン協奏曲LPレコードを聴いた大学時代、会社に入ってトランジスタラジオやアンプでカラヤンの指揮するベルリフィルをカセットテープで聞いた時代、やがてカセットはコンパクトデスク(CD)に代わり、音楽と動画を聴視できるデジタルビデオデスク(DVD)へ変わってきた。
更に現在のインターネット時代到来に及んでテープやデスクでなどのメデアを使わずにTVやパソコンで聞ける。
怒涛のようにこれらの嵐が過ぎて、僕たちのデスクに残るものはレコードとテープとCDやDVDの山である。
動画を見なければ矢張り残ったCDを活用して他人の耳を邪魔しないで、老いの日々を豊かにしたい。
そこで時代遅れながら、そろそろ入手が難しくなりつつある安い乾電池式携帯CDプレイヤーを買うことにした。
Gゴルフ後の立ち話
金曜日のグラウンドゴルフ・プレイの後、近所の特養に入った奥方を見舞いに行ってプレイを休んで行ってる92歳のメンバーが通り道の公園を通りかかった。
奥方の様子を立ち話をするに、特養では入所者が皆俯いて黙りこくっているから、健康を維持するのには顔面の初筋肉を動かして、大きい声で笑ったり、大きい声を出して読んだりすることが大切だという話をする。
ワシは思った。そうだろうな、西洋の昔のおとぎ話も今考えると「裸の王様」だって王様の悪口が大きい声で言えないので体に悪いから大木の幹の洞穴に向かって外に聞こえないように大声で「王様の耳はロバの耳!」と叫んだではないか。
童話もすでに、顔面運動と声帯訓練が大切なことを言っているとしか思えん。おとぎ話も良くできたもんだ!
室内用手押し四輪歩行器の改造記
前々から、家の中で杖を突いて歩くのには抵抗がある。
コツコツと海賊船長のように義足の木の片足の音のように杖の音を出して歩くのは気が引ける。
杖の先端に消音タンポを巻き付ける手もあるが、滑りやすいし、第一2Fで暮らしているワン君ユズには夜でも響くだろう。
そこで小さくて軽い室内用歩行器が欲しいわけだ。
ある日、いつも前を通りかかる引っ越し屋のリサイクルセンターで、手ごろな超軽便な手押し歩行器を見つけた。
ちゃんとブレーキも付いていて2,000円と安いので即買った。新品同様で安かったのは、方向を変える時いいように前輪2個の幅が近くしてあるものの方向は固定だった。室内用ではあるがブレーキよりも、方向が固定式は重要だ。そこで、わが社のヒラメキ!改造のお出まし!市販の滑車とカマボコ板で改造。
全景重さ4㎏、右は体重計
滑車が前輪になった
滑車とカマボコ板細工
左手一本の細工にはワイフの手と万力が必要